ここでは、ナノ粒子のサイズを身近なものと比較しながら、その小ささを実感してみましょう。
ナノ粒子の大きさの単位-ナノメートル(nm)
ナノ粒子の大きさは、小さなもので1nm(1ナノメートル)から、大きくても100nm(100ナノメートル)位とされています。では、そもそもナノメートルとはどんな大きさの単位なのでしょうか?
ナノメートルの「ナノ」とは国際的に決められた(SI系)、数の接頭辞で、センチメートルやミリメートルの「センチ」や「ミリ」と同じようなものです。
センチメートルやミリメートルは何となく大きさの実感は湧くでしょう。
1センチメートルは、10-2メートル、すなわち1メートルの100分の1の大きさで、1ミリメートルは10-3メートル、同じく1メートルの1,000分の1の大きさです。
では、1ナノメートルはというと、
10-9メートルで、1メートルの1,000,000,000分の1(10億分の1)の大きさです。
何かピンときませんねぇ。
1ミリメートルの1,000,000の1(百万分の1)の大きさと言えば
ちょっとは実感が湧くでしょうか?すごく小さい!サイズです。
ナノ粒子の小ささを実感しよう!
次に、そのすごく小さいナノ粒子を、身近なものの大きさと比べてみて、更にナノ粒子の小ささを実感してみましょう。
たとえば、もし超高性能?な拡大コピー機があって、地球上のものが全て拡大できてしまうとしましょう。
10ナノメートルの大きさの「ナノ粒子」がもし、1円玉のサイズに拡大されたとします。その横にいるあなた(仮に身長170センチメートルとします)は、どれくらいの大きさまで拡大されるでしょうか?
一円玉の直径は20mm(2センチ)です。
10nm(=10×10-6=10-5(mm))の粒子が、20mmに拡大されるのだから、拡大率は20/10-5=2×106(=2百万)倍になります。
なので、身長170cm(=1.7m)の人は、身長3,400kmに拡大されます。
大きさに差がありすぎて、何かピンときませんねぇ・・・
北海道から沖縄までの直線距離が約3000kmと言えば、
少しは実感が湧くかもしれません。
日本列島よりも大きな超巨人
その横に置かれた直径2cmの1円玉。
(超巨人からは直径2cmの1円玉がどこに置いてあるか、
小さすぎてわからないでしょうね…)
あなたとナノ粒子の大きさ比較関係です。