プラスチックには色々な機能を付与するために各種添加剤が含まれている。
中でも、粒子状のものや繊維状のものは、「フィラー」と呼ばれ、プラスチックの機能別にさまざまなものがあり、添加されている。
ここではフィラーの代表的な粒子の種類、機能、製造メーカー等を紹介する。
機械特性向上(補強)用微粒子
プラスチックの機械的特性(引張強度や曲げ強度、耐衝撃性など)の向上を目的に添加するフィラー。主に平板状、繊維状のアスペクト比の高い微粒子が用いられている。
カーボンファイバー
炭素繊維。ポリアクリロニトリル繊維から製造されるPAN系カーボンファイバーとピッチから製造されるピッチ系カーボンファイバーがある。
グラスファイバー
日東紡
セントラルグラスファイバー
マイカ粒子
日本マイカ製作所
トピー工業
岡部マイカ工業所
増量用微粒子
樹脂の増量に用いられる。通常、プラスチックよりも安価、豊富で入手しやすく、樹脂に対して悪影響を及ぼさない微粒子が用いられる。
炭酸カルシウム粒子
宇部マテリアルズ
カルファイン
丸尾カルシウム
シリカ粒子
アドマテックス
トクヤマ
日本シリカガラス
高熱伝導フィラー
宇部興産(AlN)
昭和電工(アルミナ)
住友化学(アルミナ)
大明化学(アルミナ)
東洋アルミ(AlN)
トクヤマ(AlN)
断熱フィラー、軽量フィラー
中空粒子は中に空気を含んでいるため、断熱性に優れ、比重も小さい。中空粒子をプラスチックに添加すると、プラスチックの断熱性を高めたり、軽量化を図ることができる。
中空シリカ微粒子
中空ガラス微粒子
シラスバルーン